広告関連上場企業の業績特集:過去3か年の業績推移と株価推移

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インターネット広告市場の拡大が続く一方、広告関連上場企業の業績は一様ではありません。総合広告代理店、広告配信技術、成果報酬型マーケティングでは、成長の源泉も利益の出方も異なります。

本稿では、広告関連上場企業13社の直近通期業績と期末時価総額を比較し、業界の傾向、業績と評価の関係、注目すべき論点を整理します。

直近通期の比較

集計上の注意:金額は百万円、時価総額は億円です。表の「売上高」は比較用の表示名であり、一部の企業は正式には「収益」または「売上収益」として開示しています。期末時価総額は各社の期末時点の参考値であり、現在の株価・時価総額とは異なります。

分類 会社 期末 売上高 営業利益 当期利益 期末時価総額
広告代理店・デジタル広告 電通グループ 2025/12 1,435,245 ▲289,212 ▲327,601 8,835
2024/12 1,410,961 ▲124,992 ▲192,172 10,132
2023/12 1,304,552 45,312 ▲10,714 9,567
博報堂DY HD 2026/03 861,003 44,675 16,775 3,737
2025/03 953,316 37,581 10,768 3,975
2024/03 946,776 34,288 24,923 5,088
サイバーエージェント 2025/09 874,030 63,821 31,669 9,000
2024/09 802,996 31,005 16,250 5,165
2023/09 720,207 20,888 5,334 4,080
セプテーニHD 2025/12 30,309 4,239 3,491 1,014
2024/12 28,284 3,129 5,526 821
2023/12* 34,267 4,949 4,319 1,091
アドウェイズ 2025/12 12,219 297 253 111
2024/12 12,685 166 ▲473 124
2023/12 13,524 922 966 212
DSP・広告配信技術 ジーニー 2026/03 13,376 1,535 866 164
2025/03 11,321 2,520 1,950 191
2024/03 8,013 1,539 1,032 185
マイクロアド 2025/09 15,671 613 195 127
2024/09 13,713 307 283 67
2023/09 12,868 833 565 211
フリークアウトHD 2025/09 50,323 96 275 91
2024/09 51,711 2 ▲3,190 120
2023/09 30,604 1,611 7,870 169
アフィリエイト・成果報酬 ファンコミュニケーションズ 2025/12 7,096 1,965 1,307 335
2024/12 6,961 1,595 1,419 266
2023/12 7,396 2,068 1,233 262
レントラックス 2026/03 4,440 1,051 2,570 125
2025/03 3,862 1,142 668 83
2024/03 3,295 653 340 40
インタースペース 2025/09 8,846 371 206 78
2024/09 7,909 555 59 58
2023/09 7,285 792 586 60

株価推移:市場との相対比較

2023年最初の取引日の調整後終値を100として指数化し、2026年6月30日までの日経平均と各社の推移を比較しました。株式分割等の影響を調整した終値を用いています。

広告関連上場企業と日経平均の株価推移・全社比較
広告関連上場企業と日経平均の推移(2023年初=100)
広告代理店・デジタル広告各社と日経平均の株価推移
広告代理店・デジタル広告
DSP・広告配信技術各社と日経平均の株価推移
DSP・広告配信技術
アフィリエイト・成果報酬各社と日経平均の株価推移
アフィリエイト・成果報酬

業界傾向、業績傾向

広告関連企業全体では、売上や利益の成長に鈍化が見られます。広告需要の変化に加え、コストや投資負担の影響もあり、規模だけでは業績の強さを測りにくい局面です。

その中でも、サイバーエージェントのように広告以外の収益軸を持つ企業は、事業ポートフォリオが下支えとなります。アドテク各社も、データ活用や広告配信の需要を背景に、相対的に堅調な動きが見られます。

時価総額と業績との関連性

株価推移では、比較対象の各社が2023年初から2026年6月末までの日経平均を下回りました。広告市場の成長鈍化や利益の伸び悩みを背景に、市場は現時点で強い成長期待を織り込んでいないと読み取れます。

今後は、広告以外の収益源の拡大、アドテク事業の収益性、利益成長の持続性が、評価見直しのポイントになりそうです。


データに関する注記

  • 基礎データは「広告関連上場企業 比較表」を使用しています。
  • ジーニーの2026/03は、2026年6月1日公表の訂正後決算短信を反映しています。
  • セプテーニHDの2023/12は15か月決算です。
  • 株価推移はYahoo Financeの公開市場データを基に作成し、最終データ日は2026年6月30日です。
  • 本記事は公開情報をもとに独自に考察したものであり、内容の正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。